子どもの頃はほとんど本を読まない子どもでした。
大人になって、結婚して子どもが産まれる前や妊娠中などは
一人でいる時間が多かったので、そこから本を読むようになりました。
今は子どもと一緒に図書館へ行ったりしますが、忙しくて行かれない時や
外出自粛期間になってよく利用しているのが、
Amazon prime会員なのでKindleのPrime Readingです。
本を読む前にざっと説明を読んでから、興味が持てれば読みます。
好きな本はたくさんあるのですが、ここ1年の間に読んだ本の中で一番心に残り続けている本について今日は書きたいと思います。
【最後の医者は桜を見上げて君を想う】著 二宮敦人
死を肯定する医者と生に賭ける医者の医療ドラマの本です。
それぞれの患者へのアプローチの仕方、生きること、死と向き合うこと、最後の日々についてとても考えさせられる衝撃的な本でした。
私自身も父をガンで亡くしているので、涙なしで読み切ることはできませんでした。
生きることに希望をひとつでも見出し、ツラい治療に耐え、手術をし、いつ終わるかもわからない薬との日々。そして再発、悪化の恐怖。
治療せずに家族と過ごせば良かったという後悔。
近くで父を見ていたからこそ、様々なことを考えさせられました。
頑張ることで生きる希望を持つ人もいる、
でも頑張っているからこそこれ以上はもう頑張れない人もいる。
生き方について考えることはあっても、普段、死に方については考えたりしない。
本を読んだあとも正解などないのだなと実感させられました。
ただ、治らないガンだとわかって身の回りの整理をしたり
会っておきたい人に会いに行ったりと、父は、やっておきたいことができました。
悲しいけれど死を受け入れる準備時間だったのかなと思います。
もっともっとやっておきたいことはあったとは思うけど。
最後の医者は桜を見上げて君を想う TO文庫 / 二宮敦人 【文庫】
今の新型コロナウイルスで突然の病、死の恐怖に私たちはどう向き合えばいいのか。
どこで感染するかもわからない、誰がどのような状況で重篤化するかもわからない、
そんな状況で自分や自分の大切な家族を守るために、
最愛の人にきちんとお別れもできない、
そんな悲しい思いをする人が一人でも少なくなるためにできることは
Stay Home。
おうちにいます。
大切な家族と、友達と『あの時は本当に大変だったね』と笑って会えるように。